新人を部長に男3人でひたすらさわやかに贈る本格的体育会系部活動!
本格的部活動「サーフィン部」
待望の第2波 スタート!
「男30代、初めての挑戦。」
サーフィンのメッカ湘南を舞台に「工藤順矢」、「西ノ園達大」が
波に立てるまでを描くドキュメンタリーストーリー。
前回、茅ヶ崎海岸に徒然なくやってきた工藤、西ノ園はサザンビーチで「小島邦裕」と出会い、
真のサーファーを目指して新ユニット「サーフィン部」は結成された。
さぁ、今回の停車駅は湘南の中心地「江ノ島」。
途中下車した長い長い旅路の中で、3人は一体何を見るのだろう・・・
茅ヶ崎海岸から国道134号線に乗り東へ。
7年前には存在したパシフィックホテルも今はその姿を消し、
茅ヶ崎のシンボルはもうバックミラーには映らなかった。
地元民には「加山雄三ホテル」と非常にバブリーな呼び名であまり評判は良くなかったのだが、
いざ取り壊しになるといささか胸が窮屈になったのを覚えている。
それは、何も茅ヶ崎だけに限らずこれから向かう「江ノ島」も例外ではなかった。
そして茅ヶ崎を後にした3人は、江ノ島大橋を渡り、ヨットハーバーに車を停めた。
西ノ園 「何?この音」
小島 「ウィンドサーフィンのマストにロープが当たっている音です」
西ノ園 「あー、その音かぁ なんか好きだなぁこの音、楽器みたいだ」
工藤 「で、俺達江ノ島に来たわけだけど何すんの?」
小島 「まぁ2人はサーフィンやるまでの段階だったんで、取りあえず「湘南」を知ってもらおうと・・・」
工藤 「お!いいねえ」
西ノ園 「俺も賛成!この前俺さ、プライベートで江ノ島来たんだよ そしたら江ノ島って奥深いんだよねー 工藤も行ったら感動するよ」
工藤 「ホント?湘南にいるんだから俺も江ノ島は興味あるしなぁ」
小島 「「(オッ 今回は食いつきがいいぞ)丁度良かったすね!」
西ノ園 「江ノ島に来たら やっぱ焼きはま、さざえの海の幸がうめーんだ!最高だよもう!」
工藤 「そりゃいい!ハラ減ってたし 部長、はやく飯行こうよ」
小島 「そっちの食いつきか・・・・」
こうして、昼休憩と幾分取り違えている工藤、西ノ園 不安十分の小島は
「江ノ島ヨットハーバー」を通り過ぎ、裏道の民宿通りを散策し江ノ島弁天の鳥居へ向かった
民宿通りは、殆どの宿は閉まり閑散としていた
「さざえ」「やきいか」「コーヒー」「カレーライス」と和洋折衷なボロボロの看板を掲げた食堂に人影はなく、 旅館の2階の窓には洗濯物が無造作に干してある
観光客の全いない生活感あふれるこの民宿通りは、冬の湘南スタイルの象徴であった
「夏が終われば自分の時間・・」 そう言っているようだった
工藤 「仕事忘れちゃうもんねー いいよなぁ」
西ノ園 「もう、旅してる気分だよ 今日ここに泊まっちゃおうか」
工藤 「でもやっぱり、閉ってる旅館多いね」
小島 「夏だけやる旅館もあるんですけど、最近結構つぶれてますねー」
西ノ園 「だよなぁ でもこういう民宿でサーフィン部合宿なんてしたいな」
小島 「それは言えてますよね でもタッさん目的は料理でしょ」
工藤 「おっ 住所が江ノ島2丁目だってさ」
西ノ園 「こういうの見ると「来るとこ来た」って感じがするよなぁ」
工藤 「でもこういう人達も普通に生活してるんでしょ 一軒家とかもちゃんと見かけるしさ」
小島 「普通だと思いますよ ただ夜になると車道は閉鎖されて移動はできないんですけど」
工藤 「え!?そうなの!!?」
小島 「はい よく観光客が江ノ島来て、夕飯食べた後することなくて暇だったなんて話聞きますもん」
西ノ園 「へえ でもそれを求めて江ノ島に来てるわけだからねえ」
小島 「そうでしょ!「何もしない贅沢」みたいな  あ、そろそろ鳥居が見えてきましたよ」
江ノ島の生活を肌で感じた3人、どこか寂しげのある民宿通りを抜けたそこには 「江ノ島神社」に向かう一本道があった
民宿の通りとは一転して参拝客で賑わい、猟師町特有の活気であふれている
西ノ園 「お、「片岡鶴太郎美術館」だ 結構人気だねぇ」
工藤 「これ、草津にもあるんだよね」
小島 「へえ!そうなんすか?!」
工藤 「あったかなぁ・・・」
小島 「・・・」
西ノ園 「ハハ でも11月半ばで平日なのに、結構賑わってるよね」
工藤 「そうだねぇ 観光客多いよね」
西ノ園 「でも、夏と違うのが年配の方が多い気がする」
工藤 「夏とはまた違った活気で雰囲気が和むなぁ」
西ノ園 「土産屋もなんだか風情あるし、この空間はやっぱ別世界だよ」
小島 「これ見てくださいよ、アジが3匹並んで「azidesu(アディダス)」すよ こんなの平気で売ってますからね」
工藤 「ハハハ 本当だ」
西ノ園 「こういう、妙に湘南ファッションしていないとこに江ノ島の風情があるんだろうね バザールみたいな」
工藤 「うーん、お土産屋もなかなかだけど、旨そうな食堂も沢山あるよね」
西ノ園 「うん俺も思ってた けど工藤ここで誘惑に負けちゃ駄目なんだよ もっと上に景色の良い食堂がもっとあるんだから」
小島 「さすが、知ってますねー!」
西ノ園 「この前来た時に、そんな思いしたからなぁ」
工藤 「お、グルメのタッチャンが言うからには期待しちゃうな」
こうして商店街を通り過ぎ、3人は第二の鳥居に着いた
西ノ園 「なあ工藤、「エスカー」って知ってる?」
工藤 「え、何それ」
第二の鳥居の左には大きな看板で「江ノ島エスカーのりば」と少し雰囲気とは合わない近代的な建物があった
工藤 「何これ、ちょっと凄い乗り物じゃない?」
西ノ園 「だと思うだろ?それがさ乗ってみるとただの「エスカレーター」なの やられたよーこれには」
工藤 「じゃあ、エスカレーターだから「エスカー」?」
小島 「嘘はついてませんね」
西ノ園 「これは騙されるよなぁ なんか凄い乗り物だと思うだろ?普通」
工藤 「こんなところにあるんだもんね 興味は湧くよね」
小島 「胡散臭いところも江ノ島の魅力ですから でも騙されて一度乗る価値はありますよ」
西ノ園 「あれ、でも閉鎖してる」
工藤 「ホントだ リニューアル工事だって ちょっと興味あったんだけどなぁ」
西ノ園 「まぁ 俺達は景色を楽しみながら頂上目指しますか」
小島 「そうすね!(やっぱここもそうか・・)」
3人はそのまま「エスカー」を通り過ぎ、歩いて頂上を目指した
江ノ島から見下ろす「ヨットハーバー」に感動のため息を吐き、秋の紅葉にまたまたため息
しかし、頂上近辺になると「もののあはれ」もどうでもよくなり、 最初に弾んでいた楽しい会話も急速で減っていき、しまいには足腰の疲れと前方に見える 坂道にため息を吐いていた
工藤 「ハァ・・やっと着いた・・」
西ノ園 「結構キツかったなぁ」
頂上には、江ノ島のシンボルである灯台の周りにフラワーセンターやゴーカート、 ゲームセンターなど決して華やかとは言えないがそれなりの娯楽施設があった
前にも書いた通りその生活臭さが「江ノ島の魅力」でもあり、 堅苦しくない中途半端な娯楽が人々を和ませるのだろう
しかし・・・
小島 「・・・あれ見てくださいよ」
工藤 「ん?灯台が2つあるねぇ」
西ノ園 「どうしちゃったの?」
小島 「灯台が変わっちゃうんですよ、全て新しく 灯台の周りにはオシャレなレストランも建つんですって」
西ノ園 「へえ・・ こんなとこにも観光地化が進んでいるんだ 江ノ島は今のままがいい気がするんだけどなぁ・・」
小島 「フラワーセンターもゴーカートも全部取り壊すみたいです ・・もう変わっていくんですね 実は「エスカー」見て俺結構ショックでした だから俺達は最後のこの昔ながらの雰囲気のまだ残る江ノ島を見ておくべきだと思ったんすよ ・・・俺も見ておけて良かったです」
西ノ園 「・・・時代なのかもね」
西ノ園 「うっわー!ここがいいんだよ 江ノ島岩屋!! 一瞬で江ノ島の表情が変わるんだ」
小島 「秋から冬場にかけて、風が特に強く吹きますから今日なんてスゴイッスね」
工藤 「こりゃすごい」
小島 「台風来るとこの柵が壊れちゃうんですよ まだ直してない柵がいっぱいあるでしょ」
西ノ園 「この柵がかぁ 台風のパワーってやっぱ想像を絶するね」
工藤 「早く直せばいいのに」
小島 「面倒くさいんじゃいすか? そうだ、今年戦後最大級って言われた台風が来たじゃないですか」
工藤 「来たっけ?」
小島 「・・・・まぁ来たとして その台風で壊れたんですけど、その時にこの岩屋で波にさらわれて」
工藤 「行方不明になったんだっけ なんかコジ昔そんなこと言ってたな」
小島 「一人は岩にしがみついて助かったらしいですけど、もう一人は呑まれたらしいんですよ」
工藤 「うわぁ ・・・でもさ呑まれる前にここから落ちただけで死んじゃうんじゃない?」」
西ノ園 「それは言えてる この高さから岩に激突したら即死だと思うなぁ」
小島 「・・・ですよね」
西ノ園 「でも、一人は助かってるんだよな どうやって助けたの?」
小島 「救助隊が何時間かけて救出したって新聞で読みましたけど」
工藤 「でもどうやってその一人は救助隊を呼んだんだろうね 携帯なんて使えないだろうしさ」
小島 「あれ?どうなんでしょ」
工藤 「ちょっと部長ー ちゃんと調べおいてよー」
小島 「すんません・・・(ジュンヤさん普段ボーっとしてるのにスゲーとこ突いてくるなぁ)」
これで、江ノ島を全て満喫した3人
そして岩屋のそばにある景色の素晴らしい食堂をグルメ西ノ園が見つけ、食事休憩になった
西ノ園 「ビールたのんじゃおうか」
工藤 「もちろん、たのもうよ」
小島 「まだ仕事中なんすけど・・・」
工藤 「まぁ一杯だけいいじゃん」
小島 「うーん じゃあ一杯だけですよ」
西ノ園 「よし、じゃあ一杯だけってことで!余田ちゃんも飲むでしょ」
そう、実は今回のロケ 制作の余田かおりがマネージャーとして付いてきてくれているのだ
余田 「え!でも、このロケ終了しても仕事あるし」
工藤 「いいよ すいませーん!生中ジョッキ4つねー!」
余田 「こりゃアッコ(制作吉村)に怒られるぞ・・・」
西ノ園 「いやぁ 昼間に仕事でビール飲むなんて最高だね!」
工藤 「もう「サーフィン部」なんてどうでもよくなってきた」
西ノ園 「もうさ、「サーフィン部」辞めて「ぶらり湘南の旅部」にしようよ」
小島 「ちょっと待ってくださいよ!あぁもう、やっぱこの企画するんじゃなかった・・・そういや、ジュンヤさんとタッさんは何で部活動やってなかったんですか?」
余田 「ホントはプラモ部以外に作る予定だったんだよね」
西ノ園 「そうそう、実は二人で「温泉部」作る予定だったんだよ」
工藤 「それで温泉は遠いから「銭湯部」にしようかとか考えて、でも銭湯じゃねぇ・・・ってことになって」
西ノ園 「考えてる内にお蔵入りになっちゃった」
小島 「へえ そんな経緯があったんすか」
西ノ園 「でも、この食堂はいいなぁ 旅館みたいでさ」
工藤 「料理も美味いし こんな企画だったらやる気になっちゃうよー」
小島 「あ!何ビール追加してるんすか!!」
西ノ園 「これは「江ノ島ラーメン」磯の香りが利いていて、凄く湘南テイストです うっめー!!」
小島 「これ、江ノ島でしか食べられない「江ノ島丼」です さざえがいっぱいはいってるんですよ!」
工藤 「カンパチが今日、採れたんだって だからカニのみそ汁と一緒に食べてるの」
西ノ園 「工藤もう釣りに来たオヤジみたいになってるよ」
工藤 「いやあ、やっぱいいねぇ 景色も最高だし」
西ノ園 「でもこれはダイエット部には見せられないね 凄い豪華だもん」
工藤 「怒られちゃうんじゃない?あんた達ばっかりいい思いして!って」
小島 「ホントっすよこれ」
余田 「でもホラ 逆にいいんじゃない?江ノ島って結構山道だったし料理もヘルシーだから」
西ノ園 「あー 健康的にダイエットできるかぁ」
余田 「そうそう!」
西ノ園 「いやでも今回は良い企画だったよ!「焼きはまも最高だしさー 「サーフィン部」最高!!」
小島 「何かベクトルが違う方向の気がするんすけど・・・」
工藤 「何言ってんの!今日はコレがサーフィン部の新入生歓迎会だしさ」
小島 「え?」
工藤 「先輩が全払ってくれるんすよねー 部長ー!」
西ノ園 「ごちそうさまです!!」
小島 「なんすかその白々しい演技!ちょ、ちょっと!」
工藤 「すいませーん ビールおかわりー!!」
こうして、お腹も心もいっぱいの4人は満足に食堂を出ていった
しかし、帰り道のことを頭に全く入れていない工藤、西ノ園ペアは30代パワーを遺憾無く発揮し、 どんどん余田、小島20代ペアに遅れをとっていった
かなりの失速である
やっとのことで商店街にたどり着いた時は、全く仕事の顔ではしておらず、終始遠い目だった
その中、「ちょっと待って」
工藤 「江ノ島には野良猫が多いです 動物好きの僕にとってはこれは黙っておけません」
本当に「動物好き」の工藤順矢
実は今回の表紙もそれがきっかけで撮影されたのだ
疲れて歩いていても動物の事になると元気になるらしい
これで、少し気持ちもあがって「江ノ島ハーバー」へと向かうが・・・
工藤 「もう疲れた」
小島 「え!まだ3波のロケ終わってないですよ!」
西ノ園 「あーあ」
小島 「えーもう!ちょっと待っててくださいよ 今、ここに車出してきますから!もう、ビール一杯だけっていったのに・・・」
工藤 「もう眠い」
余田 「えー!ビール飲んで観光しただけでしょ!!」
西ノ園 「駐車場すぐそばなのに えー工藤順矢 一歩も動きません」
工藤 「もう充分じゃない?」
余田 「何もしてないでしょ!クーヤンは!!」
西ノ園 「あーダメかもねー ホラ部長がお迎えに来たよ」
工藤 「オンボロ車・・・」
西ノ園 「部長!!オンボロ言われてまっせー」
間もなく西ノ園もダウン、こうして4人はその場から30分離れることはなかった
果たして、「サーフィン部」は無事江ノ島から脱出できるのであろうか!!?
3人の旅はまだまだこれからである・・・
次回予告
西ノ園 「駄目!!これ放送しないで!!」
次回は放送禁止!?
本格的実技指導のため、今度は舞台を江ノ島から「辻堂海浜公園」に移したサーフィン部
初めての実技指導に一体西ノ園に何が起こったか!
次回 第3波「辻堂の夕焼けはヘビの道?」
乞うご期待!!